アニメの主題歌とOPについて考えてみた話です。
「炎」がレコード大賞
昨年2020年の第62回レコード大賞はLisaの「炎」でした。
なんと、アニメの主題歌(正確には劇場版ですが)が大賞を取りました。
アニメの主題歌がレコード大賞を取るというのは、史上初めての快挙だと思ったのですが、よく考えると、ちびまる子ちゃんの「おどるポンポコリン」が有りました。
ところで、私がSF読みだという事は、過去の記事でも何回か書きましたが、それもあって、いい歳になった今でも、アニメ、特に宇宙物とロボット物が好きで、毎シーズン面白そうなのは見る事にしています。
最近で面白かったのは、2019年に放送された「彼方のアストラ」でしょうか。
あらすじを引用します。
西暦2063年、「大自然の中、生徒だけで5日間を過ごす」という惑星キャンプの目的地である惑星マクパで、ケアード高校の生徒たちが遭難する。謎のワープにより宇宙空間に投げ出された生徒たちは、運良く宇宙船を発見して航行エネルギーは確保できたものの、食料などが3日分しかなく帰還不能…という絶望的状況に置かれる。
それはそれとして、上で思わずも、「アニメの主題歌」と書きましたが、アニメの主題歌については以前から思うところが有るのでそれについて書きたいと思います。
「炎」と「宇宙戦艦ヤマト」
とにもかくにも、先ずは大賞曲「炎」歌詞の冒頭を見てもらいましょう。
さようなら ありがとう 声の限り
悲しみよりもっと大事なこと
去りゆく背中に伝えたくて
温もりと痛みに間に合うように
このまま続くと思っていた
僕らの明日を描いていた
呼び合っていた 光がまだ
胸の奥に熱いのに
鬼滅の刃を観た後でこの詞を読むと、各々の人が、色々な場面を思い浮かべるでしょう。
逆に言うと、具体性に乏しいと言えば言えるのも確かです。
次に、今現在もリメイク版が作られ、老若男女に幅広く知られていると思われる、宇宙戦艦ヤマトの1974年テレビ版の主題歌、その名も「宇宙戦艦ヤマト」の冒頭が次になります。
さらば地球よ 旅立つ船は
宇宙戦艦ヤマト
宇宙の彼方 イスカンダルへ
運命背負い 今とび立つ
必ずここへ帰って来ると
手をふる人に 笑顔で答え
銀河をはなれ イスカンダルへ
はるばるのぞむ 宇宙戦艦ヤマト
これだけで、どんなアニメなのか、分かりますよね。
主題の歌というからにはこうでなきゃと思う訳ですよ。
極端なことを言えば、「炎」の歌詞は、宇宙戦艦ヤマトの主題歌でも行けそうですよね。
最近は、こういった主題歌が多いように思います。
主題歌とOP
いつ頃からかはよく分かりませんが、最近では、主題歌と言わずにオープニングテーマ(OP)と呼ぶことが多いように思います。
これは、最近では、OPが単なるアニメの主題歌ではなく、経済的な面からか、それ自体が単独の楽曲としての面も要求されているためでは無いかなと思っています。
楽曲として売るためには、あまりにもアニメの内容に即した具体的な歌詞だと、幅広く訴求しにくいというのは分からないでもないです。
それでも、最近の歌がしばしば初見(初聞?)でよく聞き取れない事が有る年寄りとしては、オープニングテーマではなく主題歌をと思ってしまうのです。
鬼滅の刃のセカンドシーズンでは、思い切り主題歌した、子供も歌いやすいOPというのも面白いと思うんですが。
ではでは