自転車用ヘルメットの努力義務化について考えた話です。
努力義務化
この4月1日より、自転車にのる時のヘルメット着用が努力義務となりました。
努力義務ということなので、つけるように努力しましょうという事で、着けていなくても別に罰則が有る訳では無いようです。
という訳でもないでしょうが、周りを見ても着けていない人が多いという感じです。
ただ、明らかに新しいものを着けている人も、たまに見かけるので、それなりに認知されているというところでしょうか。
ヘルメットの効果
改めてヘルメットの必要性を調べて見ました。
交通事故統計データによると、2021年の自転車事故による死者・負傷者数は68,114人だったようです。
このうち、ヘルメットを着けていた人数は6,816人で、そのうちの死者数は24人となり、死亡率は約0.35%でした。
一方、ヘルメットを着用していなかった人の人数は60,306人で、そのうち死者数は336人で、死亡率は約0.56%でした。
つまり、ヘルメットを着用しない場合の死亡率は1.6倍も高いということになります。
ヘルメットを着けた方がよさそうです。
効果が有る事は分かるが
効果が有る事は分かりましたが、それを法律で決めるというのはどうなんでしょう。
勿論、現在は努力義務であり、強制ではないのですが、バイクのヘルメットの例を見ても、いずれ義務化される確率は高いと思われます。
確かに、それによって命が守られるという事は分かりますが、それを法律で決めてもらう必要は無い様に思うのですが。
ヘルメットを着けていないことにより、交通の障害になるとか、着けていない人が悪い事をしがちだとかいった事はないでしょう。
ヘルメットの有用性の啓発は必要だと思いますが、着ける着けないは各個人が決めれば良い事ですよね。
餅で考えると
上でも書いたように、2021年一年間に自転車の事故で無くなった方は、ヘルメット有る無し合わせて360名でした。
消費者庁の調査によると、65歳以上で餅を含む窒息事故による死亡者数は2019年で363人、2020年で398人で計661人だったそうです。
全数が餅という訳では無いようですが、餅でも少なくない数の人が無くなっている事が分かります。
にも拘わらず、餅を食べる時には、窒息しない様にしなければならない(大きさを制限するなど)義務などというものは存在しません。
メーカーが喉に詰まり難い餅を開発する事は、なんの問題もないばかりか歓迎すべきことですが、それを食べる事を義務にするというのは、おかしいですよね。
自転車のヘルメットも同じことだと思うのです。
将来的には
大体、こういった事は行くところまで行きがちです。
将来的には、歩行時に事故、事件で亡くなる事が有る事を考えれば、外出する時の安全装備も義務とされるようになる可能性はゼロでは無いでしょう。
具体的には、アメリカンフットボールのプロテクターとヘルメットのようなものの装着が義務化されます。
防刃機能も持たせれば、ある程度通り魔などにも有効でしょう。
橋から落ちたりした時の事も考えて、プロテクターにはライフジャケットとしての機能も必須となります。
同時に、エアバッグのようにな機能も必要でしょう。
関節を守るために、膝、肘のプロテクターも必要です。
足先を守るために、靴は安全靴が、手を守るために刃物を通さない保護手袋も必須です。
最低限この程度は必要とされるでしょう。
最後は悪ノリしてしまいましたが、歩行時のヘルメット着用は有りそうですよね。
ではでは