人体のネットワーク構造について考えてみた話の続編1です
以前の記事
BSで「シリーズ 人体・特別版」という番組見ました。
再放送という事なのですが、このシリーズは色々な構成のものが有るようで、今回見たのは総集編のような感じでした。
このシリーズは、今回のものもそうなんですが、人間の体の各臓器間で様々なメッセージをやり取りをしている、という見方からの内容となっています。
人体は、各臓器間のネットワークのようなもので構成されているという訳です。
このあたりについては、以前(2年以上前でした)に記事を書いています。
脂肪細胞から「食べ過ぎ」というメッセージが出され、それによって脂肪過剰になるのを防いでおり、そのメッセージの役目を担っているのが、レプチンという物質らしいという内容に対するものでした。
そのレプチンは、単に脂肪細胞の代謝生産物であり、メッセージとして細胞から出ているわけでは無いと考えるべきではないかという話でした。
今回の番組
今回の番組は、レプチンのような単一の物質ではなく、複数の物質を内包したエクソソームという微小な顆粒がメッセージを伝えているというものでした。
あたかも、エクソソームがインターネットにおけるパケットのように、メッセージを運んでいるという捉え方をしているわけです。
そのエクソームを、各臓器が必要に応じて送り出しているという訳です。
それを裏付ける例として、ガンが取り上げられます。
ガンが血管を呼ぶ
先ず一つ目は、ガンが増殖に必要な栄養を得るために、血管を自分の方に伸びるように促しているというものです。
これにエクソソームが使われているというのです。
エクソソームの中に、「栄養が足らない」というメッセージを入れて送り出しているというのです。
このメッセージにだまされて、栄養を送り届けるために、ガンに向かって血管が伸びていくらしいのです。
ガンが免疫をだます
二つ目は、免疫をだましているというものです。
ガンは、免疫システムに排除されないように、「攻撃をしないで」というメッセージをエクソソームにセットして送り出すのです。
そのメッセージを受けた免疫システムは攻撃をやめ、ガンは生き延びるというのです。
これを番組では、あたかも人体に張り巡らされたエクソソームを使ったネットワークシステムを悪用する形で、ガンが増殖していくようだと紹介します。
以上、ガンは、自らの必要に応じて、エクソソームを巧妙に利用しているという訳です。
はたして、本当にそうなのでしょうか。
番組の内容紹介が思いのほか長くなってしまいましたので、その是非に関しては次回という事で。
ではでは