花粉症と油についてもう少し考えた話です
前回の話
前回は、花粉症と日頃食べている油の関係について考えた話でした。
食用の油の成分の種類である、オメガ3とオメガ6の摂取の比率が花粉症と関係しているのではないかというものでした。
オメガ6が、花粉症に伴う炎症の原因になる物質を体内で作る際の原料となっており、オメガ3が炎症を抑える効果が有るという事でした。
その為、いくらオメガ3を食べて炎症を抑え込んでも、それ以上にオメガ6を食べていれば、炎症を引き起こす物質が多過ぎて焼け石に水になってしまうのです
そこで対策として、オメガ6を減らしつつオメガ3を増やして、理想的な比率である2:1にしてやればよさそうだという訳です。
コップ理論
花粉症の発症の機構に関しては、完全には解明されていないようですが、よく聞く説明に「コップ理論」というものが有ります。
花粉症は、ある日突然発症するのですが(私も、てっきり最初は風邪をひいたと思ったんですよね)、それを説明するために花粉にするアレルギーのコップのようなものを想定する事で説明しようというものです。
花粉に対するアレルギーの何かが(これが正確にはよく分かっていない訳です)コップに溜まっていき、有る時にコップからあふれる事で突然発症するという事になります。
コップの中身が分からないので、それを減らす方法も分からず、一度発症した花粉症は直せないということになっています。
従って、医者で貰う花粉症の薬というのは、炎症を起こす物質に対する対症療法という事になります。
結構いい線行っているのでは
以上の事を踏まえると、オメガ6の過剰摂取による花粉症の発症という仮説は、結構いい線を行っているんじゃないかと思うのですが。
コップという概念は、オメガ3とオメガ6による炎症を引き起こす力と抑える力の差と考えればよさそうです。
オメガ6が過剰になり、オメガ3との差が付いた時に症状があらわれて発症したと認識されるという事になります。
従って、オメガ3とオメガ6の比率を正常にすることにより、対症療法ではなく、症状の発生そのものを抑えることが出来るかもしれません。
他の原因についても
ところで、花粉症の原因については、他にも色々と挙げられています。
戦後の成長期に大量に植樹された杉が成長し、大量の花粉が作られるようになったから。
車の排気ガス等に含まれる、いわゆるPM2.5などの微粒子物質が影響している。
等が代表的なところでしょうか。
何れも、免疫系を刺激するのは確かなようです。
しかしながら、それだけが原因で花粉症になるのであれば、多かれ少なかれ全ての人に影響があるはずです。
現実には、花粉症になる人もいれば、全く影響のない人も存在します。
その原因が、各人の食生活の違いによるオメガ3とオメガ6の摂取比の違いと考える事も出来そうです。
色々と理屈をこねて来ましたが、油の取り方を変えるだけなので、体に悪いという事はなさそうですし、やってみるしかなさそうです。
密かに、体重も減らないかなと期待しているのですが。
ではでは