もう一つの話
前回は、TV番組の名内容から、遺伝子の数とそれから作られるタンパク質の種類の数があわないことと、プログラムにおけるサブルーチンや関数の使われ方との類似から、やはりDNAの内容をプログラムとして捉える事が出来るのではないかと考えた話でした。
同じプログラムの中で、人とチンパンジーの違いについての話が有ったのですが、それについてもプログラムとして考えると理解できそうな内容去ったという事で、今回はその話です。
人とチンパンジー
番組では、人とチンパンジーの脳に関係する遺伝子についての話が出て来ました。
それによると、脳に関係するエクソンそのものはどちらの種にも有るようなんです。
それでも両者の脳の機能は異なっています。
その両者の違いを生み出しているのは、エクソンの使い方の違いに有る様だという内容でした。
具体的には、両者の間で約700ぐらいの違いが有るようです。
使い方が違うという事は
これを、前回の記事と合わせて考えるとどうなるでしょう。
エクソンを、プログラムにおけるサブルーチンや関数のようなものとして考える訳です。
そして、人とチンパンジーは、脳に関して同じエクソン即ちサブルーチンや関数を持っているという事でした。
そのエクソンの使われ方が違う箇所が700箇所ぐらいあるのです。
これは、言い換えると、そのエクソン即ちサブルーチンや関数を呼び出すプログラム側が違うということになります。
人とチンパンジーの違いは
人とチンパンジーの遺伝子はほとんど同じだという話をよく聞きます。
99%近くが同じだとか言われています。
はじめてこれを聞いた時には、たった1%の違いで、人とチンパンジーほどの差が生まれるのかと驚いた記憶が有ります。
しかし、上のような点から考えると、両者の差は1%の差だけで生じたのではないと考えられそうです。
遺伝子即ちエクソンの差が1%しかなくても、それを利用するプログラムの側が変化していて、その違いこそが人とチンパンジーの差を生み出していると考えると、納得がいきそうです。
実は、全体としてはこれまで考えられてきたよりも多くの違いが有るのかもしれません。
ますます、DNAの中身はプログラムと考えたくなる話です。
ではでは