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道教について

道教について考えた話です。

 

 

道教のイメージ

 さて前回の記事の最後に書いたように、今回は中国三大手宗教の仏教、儒教につづいて、残る一つの道教についてですが、道教についてどういったイメージを持っていますか。

個人的には、キョンシーのイメージが強いんですよね。

キョンシーと戦ったり、操ったり、時には作り出したりするのが、道士と呼ばれる、道教のお坊さんに相当するような人たちで、この辺りが道教についての数少ない知識という感じでしょうか。

もっとも映画やドラマで得た知識が殆どなので、どこまで正しいかは大いに疑問ですが。

道教はてんこ盛り

 という訳で、改めて道教について調べてみました。

ところが、道教の全体像が何ともよく分からないのです。

Wikipediaの説明を引用します。

 

伝説的には、黄帝が開祖で、老子がその教義を述べ、後漢の張陵が教祖となって教団が創設されたと語られることが多い。
一般には、老子の思想を根本とし、その上に不老長生を求める神仙術や、符籙(おふだを用いた呪術)・斎醮(亡魂の救済と災厄の除去)、仏教の影響を受けて作られた経典・儀礼など、時代の経過とともに様々な要素が積み重なった宗教とされる。
引用元:道教 - Wikipedia

 

と、いろいろ有りのてんこ盛り状態です。

残りの二つの仏教と儒教とは違って、明確な開祖といったものはいないようです。
一応説明のある様に、黄帝が開祖という事になっているようですが、伝説上の人物ですからね。

老子の思想と言えば、「道」を説いたという事になるかと思いますが、この「道」が道教の道になったという訳ではないようで、ますます混沌としてきます。

ところでキョンシーの話は、符籙(おふだを用いた呪術)・斎醮(亡魂の救済と災厄の除去)辺りを基にしたという事でしょうか。
だから、お札を額に貼ると動きが止まるんですね。

不老不死と神仙

 特徴的なのは、不老不死を求める神仙術というところでしょうか。

神仙とは、神様と仙人という事で、彼らが持つ不老不死の能力を始めとする様々な能力を手に入れる方法という事になります。

従って、道教は一応多神教という事になるでしょうか。

一応というのは、確かに神の存在を認めるのですが、それだけではなく、神仙の術を修めて仙人となる事を目指すからです。

単に神のような超越的なものを信じるだけではなく、それになることを目指すというのが、道教の特異的な点という事になるかと思います。


 あの孫悟空も、道教では斉天大聖 という神様らしいです。いろいろ興味深いです。


ではでは