木登りカンガルーから、2足歩行について考えた話です。
2足歩行は収斂進化?
以前の記事で、恐竜、人間共に、樹上で二足歩行を始めたのではないかと考えました。
最近、2足歩行の獲得という進化は、樹上という環境に対する、一種の収斂進化なのではないかと考えるようになって来ました。
つまり、樹上に進出することにより、条件が揃えば現れる形態(機能?)なのではないかという事です。
まあ、どういう条件かと言われても、今のところ分からないんですけど。
そんなことを考え始めたのは、テレビで木登りカンガルーの映像を見てからです。
そういえば、カンガルーも2足歩行だなと思ったのです。
木登りカンガルー
木登りカンガルーというのは、ニューギニアと一部のオーストラリア(クイーンズランド州)に生息している有袋類です。
いわゆる私たちが良く知っているカンガルーと同じカンガルー科の属の一つで、10種類ほどが知られているようです。
カンガルー科といっても、名前から分かるように、樹上で生活することに適応しています。
移動方法に関しても、地上性のカンガルーと同じように、左右の足を同時に使うものもいますが、地上性のカンガルーには出来ない、左右の足を別々に使う事の出来るものもいるようです。
これまでのところ、木登りカンガルーは、小型のカンガルーが木に登るようになって、生まれたと考えられているようです。
カンガルーの進化
そうではなく、カンガルーの進化も、恐竜やヒトと同様の過程をたどったと考えられないでしょうか。
先ず、全てのカンガルーの祖先にあたる有袋類が、樹上に進出します。
その中から、2足歩行を始め、前足が手に進化するものが出て来ます。
この時、左右の足を同時に使う移動方法も獲得します。
その一部が、地上に再度進出し、現在の地上性のカンガルーになったと考えます。
そして、樹上にそのまま残ったのが、現在の木登りカンガルーに繋がっているという訳です。
カンガルーも、木の上で夢を見たのです。
以上牽強付会なところも多々有りますが、この「2足歩行は、樹上生活での収斂進化」という仮説、結構気に入っています。
ではでは