ストラディバリウスについての話です。
ヴァイオリンのコンクール
TVでヴァイオリンコンクールのドキュメント番組を見ました。
コンクールと言っても、よくある演奏者のものではなく、新作のヴァイオリンそのもののコンクールでした。
こんなコンクールが有るんだと思いながら見ると、イタリアのクレモナで3年に1回開かれる、A.ストラディバリの名を冠した、世界的弦楽器コンクールの話でした。
そう、あの、クラシックに興味がない人でも、名前だけは知っているであろう、ストラディバリウスの製作者の名を冠したコンクールです。
ちなみに、イタリアのクレモナに、A.ストラディバリの工房があった事にちなんでいるようです。
ストラディバリウスは名器
チョットややこしいんですが、楽器の名前がストラディバリウスで、製作者の名前がストラディバリだそうです。
それはともかくとして、ストラディバリウスと言えば、ヴァイオリンの名器という事になっています。
トンでもない金額で取引されたとか、手に入れるために、自宅を売ってしまったとか、色々な話が聞こえてきます。
これをもって、弦楽器製造の頂点に達したと考える見方もあるようです。
そうは言われても、音楽的センスの乏しい、へそ曲がりとしては、本当かよと思ってしまうんですよね。
名器と言われている、ストラディバリウスだから、素晴らしいという理由を、色々と考えているんじゃないのと。
客観的な評価
へそ曲がりをぎゃふんと言わせるためにも、客観的な評価を行うというのはどうでしょうか。
これまでにも、何度か、ストラディバリウスとそれ以外のヴァイオリンを、極力評者には、どれなのか判らないようにして、評価を行うといったことが行われたようです。
しかし、そういった方法では、どれなのか判らないにしても、評者は、ストラディバリウスが有ることが分かっているわけで、どうしてもバイアスを排除しきれない、と思うんですよね。
そこで、この話の始まりとなった、ヴァイオリンのコンクールを利用する方法を考えてみました。
件のコンクールは、新作のヴァイオリンを審査するものですが、そこに、ストラディバリウスを新作と言って出品するのです。
経年変化による古色はある訳ですが、「そのあたりも、完全に再現することを目指しました」、とか言って、売り文句にすれば、怪しまれずに済むんじゃないでしょうか。
まさか、ストラディバリウスが出品されるとは、考えもしないでしょうから。
で、普通にコンクールの審査を受け、結果やいかに、という訳です。
これならば、人間のやることなので、完璧とはいかないまでも、比較的客観的な評価が得られそうですよね。
ストラディバリウスをポンと買える、お金持ちの方、どなたかやってみませんか。
音楽の授業が一番嫌いだったへそ曲がりが、いちゃもんを付けているだけですので、悪しからず。
ではでは